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GoProを使用する際のバッテリー持ちは?
GoProを購入すると、本体と併せて付属されているのが、純正のバッテリーです。この純正バッテリーは、公式HPによれば、HERO7のバッテリーもちは、ビデオモード4K60fpsの場合は45~50分、4K30fpsだと85~90分、最低の720P240fpsだと、85~90分と表記されています。
これだけ見ると、1時間ももたいことが一目瞭然なのですが、公式HPには続きがあり、この数値は、Wi-Fi、GPS、Protune、および音声コントロールをオフにした状態で、最適条件下での GoPro エンジニアリング テストに基づいています。実際のパフォーマンスは、設定、環境条件やその他の要因により異なる場合があります。と記載されています。使用環境や、使用設定によってはこの数字よりも、さらに短くなる可能性もあるのです。
バッテリーの消費を早める原因は一体どこにあり、またバッテリーをより長く、使用するにはどのようなことに気を付けた方がよいのかを、今回はご紹介していきたいと思います。
バッテリーを消耗させる要因
機種
公式HPに記載があるように、バッテリーの消耗する速度は、設定や使用する環境にもよりますが、それ以外にも、機種での違いもあります。HERO7では上記にあるように、4K60fpsの場合だと45~50分なのに対し、HERO6では、同じ4K60fpsでは、70分となっています。HERO6の後継機であるHERO7の方が、同じ設定でもバッテリーがなくなるスピードが早いことがわかるかと思います。
しかし、これにはきちんとした理由があり、Hero7の場合は、手振れ補正機能の「Hyper Smooth」などの機能が搭載され、それらを使用するため、バッテリーの消耗が早くなってしまいます。
特にこの手振れ補正機能は、動画撮影においては、非常に重要な機能ですので、バッテリーの消耗の早さは、仕方がないことです。そのため、半日以上の撮影をする際には、バッテリーは、最低でも、6個以上は必要な計算になってしまいます。
画質
画質の設定を変えるだけでも、バッテリーの消耗速度は大きく変わります。HERO7の場合、最高画質である4K60fpsでの、連続撮影時間は45~50分、そして、最低画質の720P240fpsだと、85~90分と、最高画質と最低画質では、約2倍近くの差がでてしまいます。
最低画質といっても、決して汚いという訳あではありませんので、綺麗に映したい場所は、より高い画質で、移動中や記録用として映像を残すであれば、最低限の画質があれば大丈夫ですので、それぞれの撮影環境や状況に応じて、適した画質設定をおこなうことで、より長く、撮影を楽しむことができます。ちなみにある程度の画質で、1時間以上連続で撮影する場合には、1080P60fpsぐらいの設定で十分だと思います。
環境
GoProだけに、限らず、一眼カメラやミラーレス一眼カメラなども同じで、撮影する環境によって、バッテリーの消耗時間は変わってきます。気温が低い場所では、バッテリーがより発熱しようとして、バッテリーの消耗が早くなり、気温が高い場所では、周りの気温の影響で、バッテリーが熱を持ちやすくなるので、バッテリーの消耗が早くなります。特に気温が高い環境では、GoPro本体が高熱により、動作しなくなる恐れもあります。
機種ごとのバッテリー持ちの比較
GoPro Hero7
HERO7は手振れ補正機能「Hyper Smooth」が搭載されている為、バッテリーの消耗が早くなっています。
ビデオモード | 4K/60fps | 4K/30fps | 2.7K/60 (4:3)fps | 2.7K/120fps | 1440p/120fps | 1440p/60fps | 1080p/240fps | 1080p/120fps | 1080p/60fps | 960p/240fps | 960p/120fps | 720p/240fps |
時間(分) | 45~50分 | 85~90 分 | 60~65 分 | 30~45 分 | 50~55 分 | 70~75 分 | 35~50 分 | 40~55 分 | 85~90 分 | 75~80 分 | 80~85 分 | 85~90 分 |
GoPro Hero6
HERO7と比較すると、少し撮影可能時間は伸びていますが、最高画質で撮影する際は、1時間ほどしか持ちませんので、予備のバッテリーは必須です。
ビデオモード | 4K/60fps | 4K/30fps | 2.7K/120fps | 1440p/60fps | 1080p/240fps | 1080p/120fps | 1080p/60fps | 720p/60fps |
時間(分) | 70分 | 95分 | 60分 | 75分 | 60分 | 65分 | 100分 | 110分 |
GoPro Hero5
HERO7、HERO6と比較すると、最高画質でも1時間30分程度は撮影可能になっている為、2,3個の予備バッテリーがあると安心です。
ビデオモード | 4K/30W | 2.7K/30W | 1080p/60W | 1080p/30W | 720p/120 W |
時間(分) | 90分 | 110分 | 120分 | 150分 | 140分 |
GoPro Hero5 session
バッテリーの持ちは全体的に長いですが、GoPro Hero5 sessionはバッテリーの交換ができない仕様になっているので、充電する方法しかありません。
ビデオモード | 4K/30 W | 2.7K/30 W | 1080p/60 W | 1080p/30 W | 720p/120 W |
時間(分) | 80分 | 100分 | 95分 | 115分 | 120分 |
GoPro Fussion
唯一の360度撮影が可能なGoPro Hero5 sessionですが、GoPro Hero5 sessionはバッテリーの交換ができなくなっており、バッテリーは充電するしか方法はありません。
ビデオモード | 5.2K/30fps | 3K/60fps |
時間(分) | 75分 | 80分 |
撮影モードによってバッテリー持ちも変化する
上記のように、本体のスペックが上がると、高画質で綺麗な映像を撮影することができるのですが、その分、バッテリーの消耗が早くなってしまいます。平均的な数値で見れば、HERO7、HERO6は、約1時間30分未満で、バッテリーがなくなると考えておいた方が良いです。その為、予備のバッテリーを複数所持することで、長時間、高画質な映像を撮影することができます。
おすすめの純正バッテリーの種類と特徴
GoPro リチウムイオンバッテリーfor HERO5 AABAT-001-AS
GoProのバッテリーの種類は、大きく分けて3種類あり、予備バッテリー、モバイルバッテリー、拡張バッテリーとなっています。まず予備バッテリーについては、やはり、純正が一番おすすめです。どうしても互換性の商品は質が悪く、バッテリー持ちが悪いものが多いです。そう考えると、純正バッテリーを購入した方が、長時間撮影をすることができますし、何より、純正ですので安心です。
純正品 デュアルバッテリーチャージャー+バッテリー
GoProで撮影する際は、連続撮影時間が短いため、バッテリーを使用しては充電し、充電している間に、別のバッテリーを使用する、という使い方をしなければなりません。しかし、充電時間よりも消費時間の方が短いことが多く、予備のバッテリーがあったとしても間に合わないときもあります。そんなときは、バッテリーを2個同時に充電することができるデユアルバッテリーチャージャーを使用することで、効率良く、充電を進めることができます。
Go pro 純正品 スーパーチャージャー
通常、バッテリーをフル充電する場合は、4時間程度、時間を有しますが、純正のスーパーチャージャーを使用すれば、2.8時間ほどで、充電ができてしまします。長時間、高画質な映像を、撮影したい方は、スーパーチャージャーは必須のアイテムとなります。
Go pro 純正品 ポータブルパワーパック
純正品 ポータブルパワーパックは、GoProだけでなく、スマートフォンなどの端末の充電に使用することができます。容量は6000mAhですので、フル充電の状態で、最大4回程まで、充電することができます。特にタイムラプス撮影中などは、バッテリーの消耗が非常に早くなりますので、ポータブルバッテリーがあると、快適に撮影をすることができます。
バッテリーを長く持たせるコツ
必要な機能だけを使用して、不必要な機能はオフにする
GPS
GPS機能がオンになっていると、常に通信している状態となり、バッテリーの消費を早めることになりかねません。使用する必要が無ければ、オフにしておくことをおすすめします。
自動オフ機能
GoProには、スタンバイモードというものがあり、一定時間たっても、操作が何も起こらなかった場合に、液晶画面を自動で消してくれるモードです。ただし、画面が消えているからといって、バッテリーが消費されていない、という訳ではなく、スタンバイモードでもバッテリーは消費されています。その為、使用しない場合は、こまめに電源を切ることで、バッテリーの節約になります。
スクリーンセイバー
バッテリーの消費量に大きく影響を及ぼすものとして、ディスプレイがあります。GoProには、スクリーンセイバー機能も搭載されているので、その設定時間を短くすることで、バッテリーを長持ちさせることができます。
ディスプレイの輝度
日中などはディスプレイが、どうしても見えづらくなってしまい、ディスプレイの輝度が高めに設定しがちですが、このディスプレイの輝度を少し下げてあげるだけでも、バッテリーの消費を抑えることができます。
Hyper Smooth(Hero7)
Hero7には、強力な手振れ補正機能「Hyper Smooth」が搭載されています。手振れ補正効果は絶大なのですが、その分バッテリーの消費速度が、非常に早くなってしまいます。絶対に手振れをおこしたくない場面では、使用した方がいいですが、ある程度の撮影ならば、Hyper Smooth機能をオフにして撮影した方が、より快適にストレスなく、撮影することができます。
保管に気を付ける
サイクル劣化
GoProで採用されているバッテリーは、リチウムイオン電池なのですが、このリチウムイオン電池は、使用するたびに劣化していきます。その原因としては主に3つあるのですが、1つはサイクル劣化と呼ばれるもので、充電を繰り返すたびに、蓄電量が減ってしまう現象のことです。
保存劣化
GoProを使用していない、保管状態のバッテリー残量が100%か0%の状態で保存すると劣化してしまう現象を保存劣化といいます。これを防ぐには、30%~50%ぐらいの充電状態で保存する必要があります。
保存環境
リチウムイオン電池は高温に弱いという特徴があり、その為、直射日光があたる場所など、高温になるような場所でGoProを保存すると、バッテリーの劣化が著しく進んでしまいます。リチウムイオン電池の最高許容周囲温度は約45度となっています。
バッテリーに関する取扱いの注意
Hero7 Siver/Whiteとsessionは電池交換ができない
GoProの中でも、Hero7 Siver/Whiteとsessionは電池交換ができない仕様となっている為、バッテリーが減ると、充電するしか方法はありません。
バッテリーの互換性
「HERO7」「HERO 6」と「HERO 5」はバッテリーを共有できる
「HERO7」「HERO 6」と「HERO 5」で採用されているバッテリーは同型のものですので、それぞれのGoProで使用することができます。
HEROシリーズとFusionでは、バッテリーは共有できない
上記にあるようにHEROシリーズは、同型のバッテリーが採用されている為、互換性がありますが、Fusionは、採用されているバッテリーの規格が、HEROシリーズと異なるため、互換性はありません。
タイムラプス撮影には4、5個のバッテリーが必須
タイムラプス撮影をする際は、長ければ長いほど、より綺麗な映像に仕上げることができます。ですが、その分撮影時間も長くなり、最低でも、1時間~2時間程度は、連続撮影しなければなりません。そのため。予備のバッテリーは4~5個程度、モバイルバッテリーなどを準備しておき、バッテリーの残量に細心の注意を払って撮影を行わなければ、電源が切れてしまいます。
まとめ
GoProはその軽量かつ、コンパクトさが売りの商品ですが、その分バッテリーもコンパクトになってしまい、どうしてもバッテリー持ちの問題が発生してしまいます。ですが、予備バッテリーや、モバイルバッテリーなど、バッテリー対策をしっかりしていれば、特に問題はなく、長時間撮影を楽しむことができます。
特に旅行先で、バッテリー切れなどが起きると、せっかくの旅行の思い出を、残すことができなくなってしまうので、予備のバッテリーは必ず購入しておくことをおすすめします。