目次
3軸ジンバルのスタビライザー付き高画質ハン
DJI Osmo Pocketの紹介
ドヘルドカメラ
ドローンで有名なDJI ですが、ドローンの他にもジンバル付きのハンドヘルドカメラも販売しています。ジンバルとはいわゆる動画撮影時において重要視される手振れ補正を防止する装置のことで、歩きながらの撮影など、動画撮影時にブレが生じる場合には必須な装置です。最近では一眼レフカメラやミラーレスカメラなどにはボディ内手振れ補正機能がついているものがほとんどですが、その手振れ補正機能は仕組みが異なり、カメラ自体を取り付けて手振れを防止する装置になります。この手振れ補正機能ですが、DJIはドローンにその技術が多く使用されているのですが、今回ご紹介するDJI Osmo Pocketにもこのジンバル機能が搭載されています。ボディ設計も非常にコンパクトで性能も様々な面で動画撮影に長けています。今回はそんなDJI Osmo Pocketの性能についてご紹介してきたいと思います。
どこにでも持ち歩いて高画質の静止画と4K動画が撮影できる
一眼レフカメラやミラーレスカメラなどを使用して、町などで動画撮影をする際は、非常にきれいな画質で撮影を行うことができるのですが、一番の問題はやはり、手振れです。いくら撮影された動画が高画質であっても、手振れなどを引き起こしては台無しになってしまいます。この手振れを防ぐジンバルが搭載されているからこそDJI Osmo Pocketは高い画質を十分に発揮することができます。動画撮影機能は4K撮影や1080P/120fpsのスローモーション撮影にも対応しており、撮影できる映像は非常に綺麗です。色彩表現も非常に鮮やかで綺麗で、空の色味なども忠実に綺麗に表現してくれます。ドローンの空撮技術が活かされていると思わせる程です。また静止画の撮影機能も電動ジンバルを活かしたパノラマ撮影なども楽しむことができます。水平方向に4枚撮影し、1枚に合成してくれるモードと、上下左右それぞれ9枚を撮影し、それらを1枚に合成してくれるモードなど、通常の一眼レフカメラやミラーレスカメラにはない機能が搭載されています。撮影モードは、シングルショット、パノラマ、タイムラプス、モーションプラスの4種類となっています。
DJI Osmo Pocketはなぜ人気なのか?
コンパクトなのにモニターもスタビライザーも一体の本体完結型 動画撮影ではいかに手振れを抑えるかがポイントになってきますが、その手振れを防ぐにはジンバルが必要不可欠になります。しかしこれまでのジンバルの特徴としては、重く、そして大きいということでした。しかしDJI Osmo Pocketでは手のひらに収まるサイズでありながら、電動ジンバルが搭載されており、さらにはモニターや操作環境などもすべて一体型で完結しています。これにより、街歩きなどでも、周りに気にせず、気軽に手振れのない綺麗な映像を誰でも簡単に、そして気軽に撮影できるようになりました。
GoPro Hero7との比較
DJI Osmo Pocketと同じ小型ビデオカメラとして人気の高いGoPro Hero7とでは、大きさや重さなどのスペック以外にも、タイムラプス撮影や4K動画撮影など似ている部分が多くあります。価格に関してはDJI Osmo Pocketの方が1万円程安くなっています。手振れ補正機能に関してはGoProも非常に高い手振れ補正機能ですが、DJI Osmo Pocketには電動ジンバルによる手振れ補正機能が非常に高く、DJI Osmo Pocketの方がより安定した撮影をおこなうことができます。レンズの広角に関してはDJI Osmo Pocketは80度に対し、GoProは最大120度ぐらいまで広角撮影が可能になりますので、風景映像などでもより広角で迫力のある映像を撮影することができます。DJI Osmo PocketとGoProの一番の大きな違いは防水機能です。DJI Osmo Pocketは防水機能はついておらず、専用のカバーを装着することで初めて防水機能がつきます。それに対しGoProは、何もアクセサリーをつけていない状態でも水深約10mまで耐水圧機能が備わっています。
DJI Osmo Pocketの長所
長所① 1/2.3センサー搭載で1200万画素の静止画、4K/60fpsの動画が撮影可能
1/2.3センサーを搭載し、静止画については1200万画素、動画撮影は4K撮影、 24/25/30/50/60fpsの撮影が可能となっています。広角は約80度まで対応し、使用レンズの開放F値はF2.0となっている為、暗所でも明る映像を撮影することができます。また画像処理能力も非常に高い為、RAW撮影も可能となっています。
長所② ジンバルを有効活用
DJI Osmo Pocketには通常の一眼レフカメラやミラーレスカメラなどには搭載されていないジンバルを有効活用して、DJI Osmo Pocketだからこそ使用できる機能があります。パノラマ撮影は通常であればカメラを水平方向にスライドさせながら撮影しますが、どうしても人の手では水平方向に動かす際にズレなどが生じてしまいます。しかしDJI Osmo Pocketのジンバルを使用すれば、水平方向に4枚撮影し、それらを1枚に合成してくれるモードや上下左右それぞれ9枚を撮影し、それらを1枚に合成してくれるモードが搭載されています。またタイムラプス撮影も可能ですので、安定した場所にDJI Osmo Pocketを設置するだけで、朝日が昇る様子や街を歩く人並み、そして沈みゆく夕日など、様々な写真を撮影することができます。
長所③ バッテリー持ちは14時間、連続撮影時間は140分
小型ボディのカメラの弱点はバッテリー持ちの悪さですが、DJI Osmo Pocketのバッテリー持ちは約14時間となっており、朝から使用して夜までそのまま使用できるほど余裕があります。連続撮影時間も140分となっているので、街歩きなどでもストレスなく撮影を行うことができます。
DJI Osmo Pocketの短所
短所① 画角が狭いのでセルフィーが撮りづらい
DJI Osmo Pocketの画角は約80度となっている為、イメージセンサーの35mm換算を行うと約26mm相当の焦点距離となります。広角というよりは標準域の焦点距離となるので、セルフィーなどの撮影はやや画角不足と感じるかもしれません。
短所② ズーム撮影ができない
DJI Osmo Pocketで採用されているレンズはズームレンズではなく、単焦点レンズなっています。開放F値はF2.0となっているので、明るい撮影が可能ですが、ズームができないのはやや不便かもしれません。
DJI Osmo Pocketの便利な機能
便利な機能① 本体に直接スマホを接続して使える
本体とスマートフォンを直接接続し、専用のアプリ「DJI mimo」を使用すれば、スマートフォン側の画面を液晶モニター代わりとして、タッチ操作コントローラーとしてもりようすることができます。本体の液晶モニターは屋外など日差しが強い場所で使用する際はやや画面が見づらくなってしまう為、スマートフォンんと接続することにより、大きな画面で操作することができます。
便利な機能② アクティブトラックモードで被写体を常に追従
電動ジンバルならではの機能としてはアクティブトラックモードもあります。これは画面内の被写体を2タップすると、被写体が画面内を動くにつれて、カメラをその動きについていきます。一眼レフカメラやミラーレスカメラなどに搭載されている追尾AFとは異なり、カメラ自体が被写体を追尾するので、画面外に被写体がでることはありません。
便利な機能③ ホワイトバランスなどを細かく設定できる
DJI Osmo Pocketには撮影の設定をより細かくすることのできる「Proモード」があります。ProモードはISO感度やシャッタースピード、露出やホワイトバランスなどの設定を変更することができます。シャッタースピードを変えるだけでも映像の表現が変化しますし、ホワイトバランスを変更すれば、その撮影環境の雰囲気や時期など、色味で伝えることができます。
DJI Osmo Pocketの活用法
活用法① 暗いシーンや日中の陰になった部分もキレイに表現できる
小さなボディにもかかわらず、光の少ない暗所での撮影においても綺麗な写真を撮影することもでき、イメージセンサーのサイズの小ささから暗所での撮影はノイズがのった写真になるかと思われがちですが、実際に撮影してみると、高解像感のある綺麗な写真を撮影することができます。日中での撮影における日陰の部分も黒つぶれせずに綺麗に写すことができ、ダイナミックレンジの広さ、高感度撮影の強さがよくわかります。
活用法② その場で編集して画像や動画をすぐにアップできる
DJI Osmo Pocketは動画撮影機能や写真撮影機能が優れている他にも充実した編集機能も兼ね備えています。編集機能は非常にシンプルな構成になっており、初心者でも簡単に編集をおこなうことができます。色調フィルターやBGMの種類の多さなど、動画編集の知識がなくても直感的に良い感じの動画に仕上げることができます。
おススメアクセサリー
アクセサリー① Osmo Pocket NDフィルターセット
日中など明るすぎる場合などはNDフィルターの減光効果を利用することで適正な露出で撮影することができます。セットになっているのでそれぞれND4、ND8、ND16、ND32の4種類のフィルターが同梱されています。NDフィルターの交換はマグネット設計となっているので簡単に取り換えができます。
アクセサリー② Osmo Pocket アクセサリーマウント
DJI Osmo Pocketにアクセサリーマウントを装着することにより、別売りのカメラアクセサリーを使用できるようになります。カメラアクセサリーを使用することにより様々なシーンで撮影を楽しむことができます。
アクセサリー③ Osmo Pocket 3.5mm アダプター
DJI Osmo Pocketにマイクを装着する場合はこの3.5mmアダプターを使用します。外付けマイクをつければ、高品質な音声を録音することができます。公式HPより推奨のマイクがあり、次のものとなっております。オーディオテクニカAtr-6550、Rode VideoMic Pro、Rode VideoMicro、Azden sgm-990、Sennheiser MKE400、Sony ecm-ds70p、DJI fm-15 FlexiMic、およびその他の主流ブランドの3.5 mmマイク
DJI Osmo Pocketに関するQ&A
Q&A① 防水機能はある?
防水機能はついておらず、専用のOsmo Pocket 防水ケースを装着することで水深60mまでの耐水圧効果を得ることができます。また防水ケースにはマウントブラケットが2個あるのでケースを別の器具に取り付けることも可能です。
Q&A② AndroidにもiOSにも対応してる?
android、iosどちらにも対応しています。
DJI Osmo Pocketをおススメする理由まとめ
スマホにも一眼レフにもできないことができる超コンパクトな4Kビデオカメラ
DJI Osmo Pocketはそのコンパクトなボディと電子ジンバルが搭載されているからこそできる、パノラマ撮影や、手振れのない高解像度の映像や写真、トラッキングシステムなど様々な機能が搭載されています。そのためアクションカメラというより、ハイスペックなビデオカメラという位置づけになるぐらいです。防水機能がないことや、専用マウントなどがまだ充実していないので、スポーツなどの撮影シーンではあまり活躍の場はなさそうですが、普段の旅行使いなどとしては手軽な4K映像を撮影できる非常にコンパクトなビデオカメラとして活躍しそうです。