カメラ

イメージセンサーを比較する10のポイント紹介!センサーの違いからカメラを選ぼう

イメージセンサーの違いはサイズでしょ?

イメージセンサーの違いはサイズだけじゃない!

一眼レフカメラや、ミラーレス一眼カメラなど、カメラには、レンズから入ってきた光を取り込む、「イメージセンサー」といわれる部品があります。このイメージセンサーには、様々なサイズがあり、上から、中判、フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズと、サイズによって、名称が違います。中判サイズが一番大きいのですが、一般的には、フィルムカメラのフィルムサイズと同じサイズであるフルサイズセンサーが、一番大きいという認識で問題ありません。

そのため、フルサイズのイメージセンサーを搭載しているカメラの価額は、APS-Cサイズのカメラなどに比べると高価になることが多く、センサーサイズは大きければ、大きいほど良いと思われる方も多いのですが、一概には、そうとは言い切れません。それぞれのセンサーサイズにはメリットやデメリットがあり、それを知ったうえで、自分に合ったセンサーサイズのカメラを購入することが、大事になってきます。

イメージセンサーは「目と脳」

一眼レフはどのようにして写真を記録するの?

カメラには、様々な部品が内蔵され、どれか1つでも欠けると、写真を撮ることができなくなる。というほど、精密な機械です。その仕組みを少しでも理解することができれば、イメージセンサーの違いによる写真への影響や、今後カメラを購入する際の知識であったり、写真を撮るときの知識が身に付きやすくなります。

カメラで写真を撮る際には、まず、レンズから入ってくる光からですが、レンズには絞り羽根という、レンズ内を通る光の量を調節してくれる部品があり、その絞り羽根を調節して、レンズから入ってくる光の量を調節します。カメラ側では、これをF値といいます。そしてそのレンズから入ってくる光をどれだけの間、イメージセンサーに当て続けるかを決めるのが、シャッタースピードであり、その取り込んだ光を、センサー感度を調節することで、適正な明るさにしています。流れでいえば、シャッターボタンを押すと、イメージセンサーの前にある、シャッターが開き、レンズ内を通してきた光がイメージセンサーに到達します。

そしてイメージセンサーに光が届くと、その届いた部分に電気信号が発生し、明るさなどを感知します。そして、この電気信号を元に、内臓されている、画像処理エンジンが、画像の色味や明るさなど、様々な箇所を調整し、1枚の画像を作成します。

ちなみに、この画像処理エンジンは、メーカーによって異なるので、メーカーごとに色味の特徴などが現れるのは、この画像処理エンジンの影響でもあるといえます。

イメージセンサーのサイズ

種類のイメージセンサーとサイズ比較(中判、フル、APS-C、マイクロフォーサーズ、1インチ)

主な一眼レフカメラの、イメージセンサーのサイズの種類は、中判デジタルカメラ(43.8mm×32.8mm)、フルサイズ(36mm×24mm)、フルサイズよりも二回りほどコンパクトなセンサーであるAPS-C(23.6mm×15.8mm)、さらに小さな、フォーサーズ(17.3mm×13mm)などで、それ以外には1型(13.2mm×8.8mm)とよばれるサイズもあります。また、同じAPS-Cサイズでも、キャノンのAPS-Cサイズは、少しだけ小さくなっています。そのため、同じ焦点距離でも、画角が少し違いがでてしまいます。

画質はイメージセンサーが命?

イメージセンサーの性能とサイズで画質が違う

センサーサイズが大きいと、それだけより多くの光を取り込むことができます。それはつまり、多くの情報が入ってくるということでもあります。センサーサイズが大きいと、ダイナミックレンジが広くなったり、暗い場所での高感度撮影に強くなることや、ボケ味が強く出るなどの効果が得られます。

同じ画素数で、フルサイズセンサーと、APS-Cセンサーの両機種で撮影を行った場合には、同じ画素数でも、イメージセンサー内の1画素あたりの面積が異なるため、フルサイズセンサーの方が、1画素あたりの情報量が多くなります。そのため上記のような効果を得ることができます。ダイナミックレンジが広がることで、白とびや、黒つぶれの発生を抑えることもできますし、暗い場所での撮影においても、取り込める光の量が多いので、ISO感度などをあげて、無理やり明るくする必要もなくなってきます。

そのため、センサーサイズは、大きければ大きいほど、高画質になるということについては、階調表現やディティールの向上などを含めて、高画質になるということになります。ただし、画質=画素という面で考えると、センサーサイズだけでなく、画素数も非常に重要なポイントとなります。また、1画素当たりの面積が広いということは、ブレが生じた場合に、他の小さなセンサーと比べて、そのブレが大きくなりがちですので、手ブレには注意が必要です。

イメージセンサーの種類と性能

イメージセンサーによって「画角」が違う

「画角」ってなに?

画角とは、写真を撮影した際に、写真に写る範囲の角度のこといいます。そのため、画角が広いということは、それだけ、広く写真にすることができるということになり、反対に、画角が狭いということは、写真に写る範囲が狭いということになります。レンズでいえば、広角レンズは画角が広く、望遠レンズは、画角は狭いということになります。

中判、フルサイズ、APS-Cの「画角」の違い

画角というのは、装着しているレンズの焦点距離によって、ほとんどが決まるのですが、たとえば、同じ焦点距離のレンズを装着した、フルサイズカメラと、APS-Cカメラがあったとすると、フルサイズセンサーのカメラの方が、APS-Cセンサーのカメラよりも、より広角に、画角を広く、写真を撮ることができます。そのため、イメージセンサーのサイズが小さくなればなるほど、画角は狭くなっていきます。

イメージセンサーによって「色彩」が違う?

イメージセンサーの特徴として、より大きなイメージセンサーのほうが、階調表現であったり、色表現などがより綺麗になるといわれています。プロの現場でフルサイズカメラが使用されるのは、これらの効果があるためです。しかし素人目で見ればあまり違いはわからないというのが一般的なものです。

「サイズアップ=低ノイズ」の実態は?

天の川や星空といった、天体撮影を行う場合は、APS-Cセンサーのカメラよりも、フルサイズセンサーのカメラの方が良いとされています。これには、理由があり、センサーサイズが大きいほうが、より光を取り込むことができるので、星などの小さな光を、とりこみやすいという点からです。そのため、同じレンズで、同じカメラの設定でも、写る星の量などには差が生じます。

しかし、これはあくまでも、天体撮影時における、星などの微光被写体を撮影する場合のことですので、昼間や、夜間の街並みなどを撮影する場合には、特に気にする必要もないかと思います。

最近ではフルサイズセンサー以外のセンサーサイズのカメラにおいても、非常に性能が上がっていますので、天体撮影をするなら、フルサイズセンサーでなければならない、ということはありません。

サイズの違いと「ボケ」度は?

センサーサイズが大きいと、1画素あたりのイメージセンサーの面積が、APS-Cセンサーなどと比べ、大きくなるので、ピントのあっている範囲は、より鮮明に、写りこみます。逆にピントが合っていない範囲は、より大きなボケ味となって、写真になります。

逆をいえば、しっかりと被写体にピントが合っていないと、全体的にボヤけた写真になってしまうということですので、フルサイズセンサーなどの大型センサー搭載のカメラで、さらに高画素のカメラを使用する際は、ブレに、非常に気を付けなければなりません。

サイズと性能&機能の関係性

一般的に、フルサイズセンサー以上のカメラは、ハイアマチュアや、プロなどが使用します。そのため、他のAPS-Cセンサーのカメラと比べると、様々な点で機能性・操作性などが上回っている場合がほとんどです。また、基本的には、プロなどは、オート撮影などは使用しませんので、オート撮影をはじめとする、初心者に嬉しい機能は、搭載されていないケースもあります。

サイズ&レンズ

レンズにおいても、マウントが同じレンズでも、フルサイズセンサーに対応したレンズでなければ、写真の縁が切られる、ケラレという現象が発生する場合があります。そのため、レンズを購入する際は、フルサイズセンサーに対応しているのか、していないのかを確認しておく必要があります。基本的にフルサイズセンサーに対応しているレンズを、APS-Cセンサーのカメラに装着することは、何も問題はありません。

サイズが上がれば、重さも上がる?

フルサイズセンサーを搭載する場合、その分、ボディ内の部品の数や、構造はAPS-Cセンサーのカメラとは異なり、どうしても重たくなってしまいます。そのため、一般的には、イメージセンサーのサイズが上がれば、ボディの重さも重くなってしまいます。

イメージセンサーのサイズ&カメラ本体のサイズ

フルサイズセンサーを搭載する場合、上記同様に、ボディ内の部品の数や、構造はAPS-Cセンサーのカメラとは異なり、どうしてもサイズも大きくなってしまいます。そのため、重さもそうですが、イメージセンサーのサイズが上がれば、一般的には、ボディサイズも大きくなってしまいます。

しかし、最近では、フルサイズのイメージセンサーを搭載した、ミラーレス一眼カメラを、ソニーをはじめ、様々なメーカーから発売されていますが、それらは一眼レフカメラと比較し、非常にコンパクトで軽量になるので、重さなどを重視する方は、ミラーレスカメラも選択肢の1つだといえます。

イメージセンサーのサイズ&カメラの価格

フルサイズセンサーが搭載されているカメラは、消費者の対象としては、ハイアマチュアや、プロ向けに開発されているものが多いです。そのため、イメージセンサーだけでなく、ボディの堅牢性や他の機能面でも、ハイスペックとなっていることが多く、その分値段も高くなってしまいます。

フルサイズ、APS-C、どっちが自分に合っている?(用途の比較)

一般的に、仕事でカメラを撮影する際には、フルサイズセンサーのような、大型センサーが必要になってくると思います。仕事などで使用せずに、あくまでも趣味程度だという場合でも、金銭面で余裕があるのであれば、フルサイズセンサーのカメラの方が良いです。

しかし、その分手ブレなどに気をつける点があることや、画角の違いなどから、望遠での撮影が多い場合、連写性能などを優先するのであれば、APS-Cサイズのカメラが良いです。動きの速い被写体を追う場合は、連写性能や、シャッタースピードが大事になってくるので、そういう面でみると、センサーサイズが小さくなればなるほど、高スペックになっていきます。あまり動きのない、ポートレートや、天体写真などの風景写真を撮影したい場合は、フルサイズ、ある程度のスペックのカメラを安くで購入したい、スポーツや、動物など、動的被写体をしっかりと追いかけながら撮影したい場合は、APS-cサイズ、などというように、目的に合わせて、イメージセンサーは選びましょう。

まとめ

イメージセンサーの違いからカメラを選ぶとよい

イメージセンサーは大きければ大きいほど、それだけ、描写は綺麗になりますが、それぞれのイメージセンサーのサイズで、メリット・デメリットがあり、向き不向きもあります。そのため、一概にカメラはフルサイズセンサーが搭載されている方が良いということではなく、自分に撮影目的に合わせて、イメージセンサーのサイズを選択する必要があり、その他にメーカーや機種など、細かな箇所をチェックしていくことで、自分に合ったカメラを見つけることができます。

中には、見た目などで、カメラを選んでいる方もいますが、それも1つの選択方法ですが、やはりカメラは、いかに自分の撮りたい写真を綺麗に撮れるかだと思いますので、見た目だけでなく、内面的な機能面や操作性なども重視した方が、長くカメラを楽しむことができますし、写真を撮ることを、より楽しめるのではないでしょうか。